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【2020年】気管支喘息

<気管支喘息>
・慢性の気道炎症が治療の標的。
・抗炎症作用のある吸入ステロイド薬が基本薬。
・最大の治療目標:症状、増悪がなく、健常人と変わらない生活を送ること

・コントロール良好な状態を3~6カ月間維持できれば、1段階ずつステップダウンする。
・症状が改善しても、気道過敏性の改善には最低3ヵ月、長い場合は1年以上かかる。


・患者によってコントロールが乱れる時期が異なる。例えば、新学期の過労、花粉症の時期、梅雨、台風シーズン、冬場などである。

・人口の高齢化に伴い、高齢者喘息が増加しています。

・薬剤によって粒子の大きさ、肺内到達率、抗炎症作用、吸入回数などが異なります。
<strong>・フルタイドは抗炎症作用がパルミコートやキュバールよりも強いため、肺内到達率が低くても十分治療効果を発揮します。逆にパルミコート、キュバールは肺内到達率が高いため、フルタイドより抗炎症作用が弱いですが、十分な効果を発揮します。</strong>

<吸入ステロイドの局所副作用>
・嗄声やカンジダ症(口腔・咽喉頭・食道)、口腔内乾燥、味覚異常などがあります。
・嗄声は吸入したステロイドが喉頭筋へ付着することによるステロイド筋症で起こるため、うがいでは防止できません。吸入の中止で速やかに改善しますが、そのまま続けていても重大な障害は起こらないため、薬の変更や減量などで対処します。

<吸入ステロイドの全身性副作用>
・非常に少ないですが、眼への影響(白内障・緑内障)、皮膚への影響(菲薄化、易出血性)、視床下部・下垂体・副腎機能の抑制、骨への影響などが挙げられます。

<COPDとの鑑別>
・どちらも<strong>呼吸困難</strong>を認めますが、<strong>喘息は安静時にも認められる</strong>のに対して、<strong>COPDは労作時</strong>がメインです。
・具体的には2〜5割ほど合併例があります。喘息に対して十分治療をしてもコントロール不良で、喫煙歴があればCOPD合併を疑います。

 


<吸入療法>
「なぜ吸入療法でないといけないか」

気管支喘息:アレルギー性の気道<b>炎症</b>を主体とした疾患。
①最強の抗炎症薬はステロイドである。
 ・多彩で重篤な副作用をもつステロイドを最小限で使用するためには「局所療法」である吸入療法が重要となる。
②全身性アレルギー疾患でなく、肺自身の疾患。

COPD:喫煙による肺胞破壊と気道<b>狭窄</b>による疾患。全身性喫煙関連疾患の肺病変。
①治療の基本は気管支拡張薬。
 ・内服や貼付ではSEが強い。特に心臓や神経系。
②肺野血管網も破壊されており、全身投与でも有効に薬剤は移行しない。
 ・内服では正常気管支ばかり拡張して、傷害の強い気管支に薬が到達しない。

<口腔カンジダ症>
真菌(しんきん:かび)によっておこる口腔感染症。
口腔粘膜の痛みや味覚障害が出ることもあります。
灰白色あるいは乳白色の点状、線状、あるいは斑紋状の白苔が粘膜表面に付着。
(治療)
口腔内の清掃、抗真菌薬を含むうがい薬や塗り薬を使用しますが、時に抗真菌薬の内服を必要とすることもあります。

・アニュイティ:ステロイドのみ(最も抗炎症効果高いステロイド)
・レルベア:ステロイド+β刺激薬
・アノーロ:β刺激薬+抗コリン
・エンクラッセ:抗コリンのみ