薬剤師tomorinnwのグルメ&くすり

主に愛知県内のグルメ記事★薬局薬剤師の備忘録★

【2020年】心疾患

慢性心不全(心臓の機能が低下した状態)
"心臓のポンプ機能が悪くなっている状態。全身の臓器が酸素不足になる
⇒心不全を補うために心臓が肥大・拡大が増大⇒心不全が悪化⇒重症な不整脈で突然死。"
息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり生命を縮める病気。

肺)左心室からの血液循環が悪くなる(うっ血)⇒肺に水が溜まる=肺水腫⇒息切れ・呼吸困難
心臓)収縮・拡張機能の低下
肝臓)うっ血肝
全身のうっ血)右心室からの血液循環の停滞⇒体重増加・浮腫み
心拍出量の低下)疲れ・低血圧・手足が冷たい・尿が減る


★夜間の息切れ(横になると肺がうっ血しやすい)←心不全の初期症状。
★心不全で入院した場合、5年生存率は50%(=胃がんステージⅢに相当)


心不全の主な原因
心臓病(心筋梗塞・狭心症・心筋症・弁膜症・不整脈)
高血圧・糖尿病

予防する生活習慣
減塩・禁煙・節酒・肥満解消・適度な運動・ストレス軽減・水分の過剰摂取注意

検査
心電図
胸部X線

BNP(40以上で軽度心不全)
⇒心臓に長時間負担がかかることで、主に心室から分泌されるホルモン

心エコー
CT・MRI

基本的な治療
生活習慣の見直し・改善

運動療法(Drの指示で)
ウォーキング・自転車エルゴメーターを汗ばむ程度に。
ジョギング・水泳はお勧めできない。


手術
心臓再同期療法(CRT)
植込み型除細動器(ICD)
補助人工心臓
心臓移植

 

 

 

 

 

 



・症状緩和(利尿薬・硝酸薬・強心薬)
・心臓の負担を減らす(ACE阻害薬・ARB・β遮断薬)


血液の流れが滞ることで、行き場を失い血管の周囲に水分が染み出してしまいます。これが浮腫です。
"特に肺で血液の流れが滞る(肺うっ血)とガス交換が十分にできなくなるため、
息切れや呼吸困難が生じ、更に血液の酸素濃度が低下するため、皮膚や粘膜が青紫色になります。これをチアノーゼといいます。"
"チアノーゼを解消しようと心臓が頑張りますので心拍数が増加して動悸が生じます。
肺うっ血が更に進行すると肺が水浸しになる肺水腫となり、非常に危険です。"
"腎臓を流れる血液の量も低下しますので、これにより尿量が低下するため体重が増加します。
★夜間頻尿が増えるのは仰向けになると下肢に溜まっていた水分が腎臓に流れるからです。"

ラニラピッド
心臓の働きを良くして、脈をゆっくりにする。

※ジギタリス中毒
食欲不振、悪心嘔吐など

 


硝酸薬:アイトロール、アンタップテープ、シグマート錠
*心臓の血管をひろげることで心臓の負担を軽くします。
"頭痛、めまい、熱っぽい(頭の血管がひろがることによる)
これらの症状は飲み初めに現れることがありますが、次第に慣れていくことが多いです。"

★ニトログリセリン舌下錠:即効性
末梢の血管を拡げることで心臓の負担を軽くして酸素の消費量を減らし、また心臓の血管を拡げることで心臓への酸素の供給量を増やすことで狭心症の症状を改善する
"口の粘膜から吸収。飲み込んだ場合は効果が期待できない。
舌下投与後1~2分程度で効果が発現し30分程度持続します。"
"もし舌下投与後5分経過しても効果が現れない時は、もう1錠追加します。更に5分経過しても効果が現れない時はまた1錠追加します。
これでも(1回の発作で3錠舌下しても)改善がみられない場合は直ちに主治医に連絡します。"
舌下投与後血管が拡張することによるめまいや立ちくらみが現れることがありますので座って服用するようにして下さい
ニトロペン舌下錠は、飲み込んでしまうと肝臓で代謝されて効果がほぼ失われるので、すぐにもう1錠舌下投与して構いません。

シグマート:狭心症 心臓などの太い血管拡張 冠攣縮抑制

β遮断薬
ビソプロロール:授乳△
<処方意図>
心拍数を下げたいとき。
心房細動(AF)の心拍コントロールに。
β1選択性のため喘息患者へ使える。

 

 

 

カルペジロール(非選択性β遮断薬)
*血管を広げる作用と、心臓を保護する作用があります。
降圧と心不全の両方をカバー。

飲み始めに、体がだるくなったり、めまいを感じることがある。立ちくらみも起こしやすいです。これらは徐々になくなることが多いのですが、症状の強いときは早めに受診しましょう。
注意する症状として、徐脈。脈が1分間に50以下になったり、息苦しさや胸苦しさが強いときは、医師に連絡してください。
まれですが、喘息発作を誘発する可能性があります。ゼーゼーと呼吸が苦しくなるようでしたら、すぐに受診してください。
心不全の進行を抑える
ストレスなどで交感神経緊張型の人
狭心症のステント留置後の継続処方

低用量からの漸増投与の理由は?
"心不全を起こした心臓ではβおよびα受容体遮断作用に適応するのに時間がかかり、
高用量で投与を開始したり、増量のペースが速いと、心不全症状が改善するよりむしろ悪化することがある。"
*投与時の負荷を軽減し心不全の悪化を防ぐために1日2回投与としている。
主に肝代謝。胆汁を介して糞中へ排泄。
投与中止時は段階的に減量し中止→急に中止すると離脱症候群が起こる可能性あり
★心不全患者では、心拍数は60拍/分程度を目標


心房細動(不整脈のひとつ)←ワーファリン
心臓の収縮のリズムが乱れる⇒心臓から血液を効率よく送り出せない(⇒血液がよどむ⇒血栓ができる⇒心原性脳塞栓症)
通常心拍は60~80回くらい。

症状)動悸、めまい、脈の乱れ。症状が無い場合も多い。

<心房細動の疑い>
回数:15秒間で脈拍が25回以上。または10回以下。
リズム:心房細動だとリズムが「ドクッ、ドクドクッ、ドクッ」。正常だと「ドクッ、ドクッ、ドクッ、」と一定。
が、1週間に複数回。

手首を曲げて、親指の付け根に人差し指、中指、薬指をあてる。

<検査>
超音波検査:心臓の不規則な動きが分かる。


<生活習慣>
コーヒーやお茶に含まれるカフェインは血管を収縮させ血圧を上げ不整脈を起こす可能性がある。
★脳梗塞リスクが5倍上昇。
理由)心房細動になると、心房が規則正しく収縮できず小刻みに震えるために、心房の中の血液がよどんだ状態となり、血の塊(血栓)ができやすくなります。
その血栓がはがれて心臓から脳の血管に流れ着いて、脳の動脈を詰めてしまうと脳梗塞(心原性脳塞栓)を起こします。

心房細動が長く続くと心室も影響を受けて心不全へ。

<抗凝固薬>
ワーファリン
新規抗凝固薬


不整脈
症状)
"(頻脈による)動悸
(徐脈による)めまい
(脈が飛ぶ期外収縮)心臓がどきんとする。
(心室細動)心室が細かく震え、心臓が機能を失い、発症から5~10秒で意識がなくなって失神し、放置すると死に至る不整脈
(心房細動)脳塞栓の原因。"

しかし心電図で異常が見つかり飲んでいる人がほとんど。


<抗不整脈薬>
*心筋の興奮・異常な電気信号を抑える⇒不整脈を減らす
*心房細動を完全に抑えるのは難しい
*主に自覚症状が重い場合

心臓の弁に異常があり心房細動を起こす場合と、弁に異常なく心房細動を起こす場合があり、後者を非弁膜症性心房細動と言います。
脳塞栓では、通常太い血管が詰まることが多く、また突然詰まってしまうために、脳の血流が途絶えてしまい大きな脳梗塞を起こします
"そこで、心房細動をお持ちの方は血栓を予防する治療が必要となります。高齢者、高血圧、糖尿病、心不全を有する患者さんは脳塞栓の危険性が高く、予防が必要となります。
予防は通常、ワーファリンという血栓をできにくくする薬剤(抗凝固薬)を用いて行います。"

"僧帽弁狭窄症とよばれる心臓弁膜症を持っておられる方、心臓の弁を機械弁に置換する手術を受けた方、心原性脳塞栓症の既往のある方は、
使用できない理由がないかぎり全員ワーファリンによる抗血栓療法を受けていただく必要があります。"

動脈硬化と心臓血管疾患
固くなった血管に起こる変化は2つのタイプ
★★血管の壁が厚くなって起こる狭窄と、血管が広がっておこる動脈瘤。

血流や血管の硬さを調べる検査
・ABI(腕と足の血圧比)・・・足首の血圧が相対的に低いと血管が詰まってるかも。
・baPWV(脈の速度)・・・早いと血管が固くなっていることが分かる。


1. 虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)
心臓の筋肉に血液を供給している冠状動脈の狭窄や閉塞により生じます。
血栓は、血管内にコレステロールなどの脂質がたまってできたプラークが、急激な血圧の変化などで破裂してつくられる。
"冠状動脈の狭窄のため心臓の筋肉が酸素不足に陥り胸痛を起こすのが狭心症。
動脈壁内のプラークの破綻から冠状動脈の血栓閉塞を起こし心臓の筋肉が壊死に陥るのが心筋梗塞です。"
治療方法には薬物療法、カテーテルによる血管内治療、冠動脈バイパス手術などがあります。


狭心症
一時的な血流不足。可逆的。
"胸だけが、締め付けるように、圧迫されるように痛み、1~3分程度の波があり、動悸や息切れを感じる。
痛む部位は胸とは限らない。"

①動脈硬化による狭心症(労作性狭心症)
労作時に起こりやすい。酸素需要が多くなった時。
"・階段を上がると胸が締め付けられるように痛くなり、静かにしていると楽になる。
 運動(労作)で症状が出て安静にすると治まる。"
・運動時は全身に酸素を送るため血液が多く流れ、心臓の酸素需要が増える。
・健康なら冠動脈が広がり血液量を増やすことができるが、動脈硬化により血管が狭くなると血液が供給できなくなり胸が痛くなる。
β遮断薬(第一選択)・・・心筋の酸素需要の軽減による狭心症発作の抑制(⇐心筋収縮力・心拍数の抑制)


②冠攣縮性狭心症(β遮断は冠攣縮を誘発する可能性があるため不可)(安静狭心症)
明け方に起きやすい。酸素供給が減少するため。
Ca拮抗薬(第一選択)

③微小血管狭心症(女性ホルモンの低下が原因の一つ)
特徴)
・更年期女性に多い
・胸痛が長く続く(20~30分)
・運動時にも安静時にも起こる
・みぞおちや肩の痛みも多い


心電図検査
24時間ホルター心電図検査

冠動脈造影検査


治療
①薬

②カテーテル治療・・・経皮的冠動脈形成術(PCI) 重要
"カテーテルという細い管を腕などの動脈から冠動脈へ挿入する方法
細くなっている部分の血管を広げて、ステントと呼ばれる網状の金属を血管内に置換して広がった状態を保つ治療のことです"
"ステント(金属製で網目状の形)
※血管内に置換された金属周辺に血小板が沈着しないよう、血栓が生じやすいため、抗血小板薬を2剤(アスピリン+クロピドグレルが標準的治療)飲むことがガイドラインに記されています。"
ステントの種類により1か月もしくは1年併用しアスピリンのみへ。
PCI後に心房細動を発症した方は、抗血小板薬2剤と抗凝固剤1剤あわせて3種類の血液サラサラ薬を飲むことになる。
※動脈硬化のみが原因の狭心症には効果がある。

<ステント治療・バイパス手術を検討する人>
・冠動脈の重要な場所や多数の場所が狭い
・冠動脈の重要な場所や多数の場所が狭い心筋の広い範囲で血流が不足
・心不全で心臓の機能が低下
・糖尿病がある

③バイパス手術(動脈硬化が原因の場合のみ) 重要
血管をつないで狭窄した冠動脈の迂回路をつくる。
*体の負担は大きいが再発は少ない(カテーテルはその逆)

④生活改善
禁煙・節酒・食事・運動・温度差に注意・ストレス

心筋梗塞
血流が途絶えて、心筋壊死。不可逆的。
主に胸の痛みを感じ、それが30分以上続きます。その際、息苦しさや冷や汗を感じる

ヒートショック)
急性心筋梗塞は冬に多い理由として暖かい屋内から寒い部屋や屋外に移動する際の血圧の急激な変動で起きやすい。

2. 大動脈瘤←動脈硬化
心臓から全身に血液を供給する大動脈が拡張しコブを形成したものを大動脈瘤といいます。
自覚症状もないまま大動脈瘤が形成され、破裂すると半数以上が死に至る。
動脈硬化で血管の壁の弾力がなくなり、弱い部分が風船のように膨らんで壁が薄くなる。

3. 閉塞性動脈硬化症
※間欠性跛行(かんけつせいはこう)
主に足に向かう動脈の狭窄により足の血流低下を来たし、歩行時の足の痛みや冷感から重症の場合は足趾の壊死を来す疾患です。

 

 

4. 大動脈弁狭窄症
動脈硬化により心臓の大動脈弁が固くなり、弁が開かなくなってしまう病気です。
70~80歳以上の方に多く認められ、全身の動脈硬化とはあまり関係がなく、加齢に伴う変化と考えられています。
心雑音が聞こえることが多く、診断には心臓超音波検査が有用です。
治療法は手術による大動脈弁置換術が行われ、生体弁か機械弁に置き換えられます。
★生体弁はウシやブタの生体材料から作られ術後に抗凝固療法が必要ないという利点がありますが15-20年すると弁の劣化を来す事があります。
★機械弁は抗凝固療法(ワーファリンの内服)が必要ですが弁は一生持ちます。


ノイキノン:コエンザイムQ10、うっ血性心不全の症状改善
酸素不足に陥っている心臓で、酸素の利用効率を改善したり、エネルギー産生を強化することによって、うっ血性心不全の自覚症状を改善させます