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【2020年】頻尿・尿失禁

頻尿・尿失禁
"膀胱での蓄尿や排尿をコントロールしている神経が弱ったり傷ついたりすると、頻尿や尿失禁などいやな症状がでてきます。
このような病態を「神経因性膀胱」といいます(ストレスなどによる心因性の頻尿とは別)。"
"老化のほか、脳卒中などで脳の神経がやられているとき、糖尿病で末梢の神経が傷んでいるときにも現れやすいです。
また、下腹部の手術のあとに尿が漏れやすくなることもあります。"

"頻尿や尿失禁の原因はさまざま。神経の障害による神経因性膀胱のほか、膀胱炎や尿道炎など尿路感染症、尿路結石、
前立腺肥大症、更年期障害による自律神経失調、ストレスなどが背景にある膀胱神経症(心因性頻尿)、さらには薬剤性尿失禁、場合によっては前立腺がんや膀胱がんなどが隠れていることもあります。"

<夜間頻尿の原因>
①夜間多尿
心臓や腎臓の機能が低下して下半身に水分が溜まってむくむ。
夜、横になると心臓と腎臓へ下半身の水分が戻るため夜間の尿量が増える。

水分の取りすぎ

※生活改善
適切な水分を摂取
20~25×体重(mL)
"例)60kgの人
20~25×60=1200~1500mL(食事以外でとる)"

適切な運動
下半身にたまった水分を心臓へ戻す
汗で余分な水分を排出する

 
②膀胱が小さくなる
過活動膀胱

※薬物治療
●抗コリン薬・・・膀胱の収縮を抑える
●β3作動薬・・・膀胱の筋肉を緩めて尿をためやすくする。

 
③睡眠障害

  

尿失禁
尿失禁には、器質性尿失禁と機能性尿失禁があります。
"機能性尿失禁というのは膀胱の疾病とは関係が無い形で失禁することです。
例えば、体の機能低下でトイレに行くまで時間がかかり失禁する場合や、認知症になりトイレの場所を思い出せなくなり失禁する場合などです。"
器質性尿失禁は膀胱の疾病等が原因となる失禁


過活動膀胱:・・・勝手に膀胱が収縮して尿意を催す。
"急に尿がしたくなり我慢できない”尿意切迫感”
尿意切迫感の後に尿が漏れてしまう”切迫性尿失禁”
日中トイレが近い”昼間頻尿”
夜中トイレが近い”夜間頻尿”"

蓄尿と排尿のしくみについて
膀胱はアセチルコリンの働きで筋肉が収縮し、尿を出そうとする。
"交感神経から放出されるノルアドレナリンにより膀胱排尿筋は弛緩、尿道括約筋は収縮します。
副交感神経から放出されるアセチルコリンにより膀胱排尿筋は収縮、尿道括約筋は弛緩します。"
アセチルコリンの作用(ブロック)
唾液腺:唾液分泌(口内乾燥)
胃・食道:運動亢進(消化不良)
大腸:運動亢進(便秘)
膀胱(排尿筋):収縮(弛緩)
その他:めまい、目のかすみ、眠気

★膀胱炎の3大症状は、排尿痛、頻尿、尿の混濁です。残尿感、血尿をともなうこともあります。ほとんどは、大腸菌など細菌感染によるものです。

抗コリン薬・・・副交感神経の働きを抑えて、異常な膀胱収縮を抑制

バップフォー
膀胱の筋肉がゆるみ尿をためやすくなる。
膀胱選択性が低いので、口内乾燥や便秘、眠気や認知障害などの副作用がややでやすいです
バップフォーの副作用
"口渇:唾液の分泌が低下。
対策としてはうがいをしたり、ガム、あめをなめるなどで症状が軽くなることがあります。"
便秘。腸管の運動が抑制されるため。
"めまいやかすみ(霧視)などの眼の調節障害。
散瞳(黒目が大きくなる)により出現します。
散瞳すると眼球を満たす眼房水の排泄が抑えられ眼圧が上昇してしまいます。
そのため閉塞隅角緑内障の患者様には禁忌となります。"
"尿閉。前立腺肥大症の患者様の多くは過活動膀胱を合併します。
このような方にバップフォーを投与すると症状の悪化や尿閉を引き起こす可能性があります。"
"以上から尿閉を有する患者には禁忌となります。
前立腺肥大症の方に使用する際はユリーフなどのα1遮断薬による治療を優先します。"
また期外収縮や頻脈などの心血管系の副作用が現れる場合もあり、重篤な心疾患の患者様には禁忌です。
"認知障害。
認知症の患者様は脳内のアセチルコリンが少ないので情報伝達がうまくいかず、記憶力の低下を引き起こすのでした。"


★デトルシトール(ベシケアより口渇、認知機能障害リスクが少ない)CYP3A4代謝
膀胱が勝手に収縮するのを抑えることで頻尿や尿失禁などの症状を改善する
デトルシトールはベシケアと違い、ムスカリン受容体の選択性はありません。
しかし唾液腺と比較して膀胱排尿筋への選択性が高いという特徴があります。
そのため口の乾きなどの副作用が少ないとされています
デトルシトールは比較的脂溶性が低く、また分子量が大きいという特徴があり、脳へ移行しにくい
脳への移行が少ないデトルシトールは抗コリン薬の副作用である認知障害を起こしにくい

★ベシケア
膀胱を過敏に収縮させないようにします=容量増大
膀胱に対する選択性が非常に高く、治療効果にも優れます。

★ウリトス・ステーブラ
膀胱が勝手に収縮するのを抑えることで頻尿や尿失禁などの症状を改善する
ウリトス・ステーブラの特徴は唾液腺よりも膀胱への選択性が高くまたM1とM3受容体に対する選択性が高いこと。

トビエース/抗コリン剤/過活動膀胱治療剤
膀胱選択性が高く、口喝などSE少ない。脳移行が少ないため認知障害を起こしにくい。


β3刺激薬・・・交感神経を刺激して膀胱の筋肉を弛緩させる
★ベタニス/β3刺激薬 畜尿 妊婦・授乳婦禁忌 抗コリンと併用可能
膀胱容積の増大。
★ベタニスには抗コリン作用がありません。そのため口渇や便秘などの副作用が少ないという特徴があります。
ベタニスの注意事項
徐放性製剤。割ったり噛み砕いたりするとその構造が壊れてしまい、急激に血中濃度が上昇して副作用が発現する可能性があります。
★”食後”で服用。空腹時に服用すると血中濃度が上昇する可能性があります(Cmaxは2倍、AUCは1.5倍程度に増加)

ベオーバ/β3刺激薬・3か月で安定

 

膀胱平滑筋弛緩薬
プラダロン
膀胱の壁の筋肉を伸びやすくして貯められる尿の量を増やす=容量増大
副作用と禁忌
抗コリン作用がないため、副作用が比較的少なく安全性の高い

β2刺激薬(腹圧性尿失禁)
★スピロペント
膀胱の筋肉にはβ2受容体が存在し、刺激されると膀胱筋肉が弛緩する⇒尿が蓄積される

 

リンゼス:便秘型の過敏性腸症候群
腸管に直接作用し、腸内の水分量を増やしたり、腸の運動を活発にして便通をつけます。
腹痛や腹部不快感を改善。
食前服用(食後だと下痢SE高い)